手の構造について①

こんにちは。京都のエール神経リハビリセンター、作業療法士の里見です。

 

本日は「手の構造について」お話していきます。

 

手の構造とその重要性

手は、人体の中でも特に複雑で精密な構造を持つ部位です。その構造は、日常生活や仕事、スポーツ、芸術活動など、あらゆる場面で重要な役割を果たしています。本コラムでは、手の解剖学的構造を中心に、その機能や特徴について詳しく解説します。

 

 

手の骨格構造

手は、合計27個の骨で構成されています。この骨格構造が、手の柔軟性と強度を支えています。

  • 手根骨(しゅこんこつ):手首部分に位置する8つの小さな骨で構成されます。これらは2列に並び、手首の動きを支えます。

▶舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨、大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鉤骨

 

  • 中手骨(ちゅうしゅこつ):手の甲にある5本の骨で、指の基部を支えます。

 

  • 指骨(しこつ):各指に3本(基節骨、中節骨、末節骨)、親指には2本(基節骨、末節骨)が存在します。

これらの骨が連結し、手の動きを可能にしています。

 

「プロメテウス解剖学コアアトラス」より

 

手の関節と靭帯

手の骨同士は関節と靭帯によってつながれています。これにより、手の柔軟な動きと安定性が確保されています。

1.橈側手根関節: 手首の関節として、橈骨と舟状骨・月状骨・三角骨からできる顆状関節です。

2.手根間関節:舟状骨と大・小菱形骨は平面関節です。舟状骨・月状骨・三角骨と有頭骨・有鈎骨の間は楕円関節であり、手首の内外転を担っています。

3.手根中央関節:舟状骨・月状骨・三角骨と大・小菱形骨・有頭骨・有鈎骨の間で構成される関節です。

4.豆状骨関節:三角骨と豆状骨との間で独立した半関節です。

 1)骨間の靭帯

  ①骨間手根間靭帯

 2)背側の靭帯

  ➁背側橈骨手根靭帯

  ➂背側手根弓状靭帯

  ④背側手根管靭帯

「日本人体解剖学”上”改訂20版」より

 

 

 3)掌側の靭帯

 ①掌側橈骨手根靭帯

 ➁掌側尺骨手根靭帯

 ➂放射状手根靭帯

 ④掌側手根管靭帯

 ⑤豆鈎靭帯

 ⑥豆中手靭帯

 4)外側及び内側の靭帯

 ⑦外側手根側副靭帯

 ⑧内側手根側副靭帯

 ⑨手の屈筋支帯

 

 

 

「日本人体解剖学”上”改訂20版」より

 

 

5.手根中手関節(CM関節):大・小菱形骨・有頭骨・有鈎骨と第1から5中手骨の間で構成される関節です。

  ①背側手根中手靭帯

  ➁掌側手根中手靭帯

 

6.中手間関節:第2~5中手骨底相互の対抗面の間にできる半関節です。

 1)中手骨底相互間を結ぶ靭帯

  ①背側中手靭帯

  ➁掌側中手靭帯

  ➂骨間中手靭帯

「日本人体解剖学”上”改訂20版」より

 

7.母指手根中手関節:第1中手骨と大菱形骨の間で構成される鞍関節です。

 

8.中手指節関節(MP関節):全部の中手骨頭とこれと接する基節骨底との間で構成される顆状関節です。

  ①側副靭帯

  ➁掌側靭帯

  ➂深横中手靭帯

「日本人体解剖学”上”改訂20版」より

 

9.手指節間関節(IP関節):各指骨の基節骨・中手骨・末節骨それぞれの間で構成される関節です。(近位をPIP関節、遠位をDIP関節)

「日本人体解剖学”上”改訂20版」より

 

 

詳細を知りたいという方や身体について気になることがあるなど、ご相談にも対応しております。

 

 

エール神経リハビリセンター伏見では、ご利用者様の身体状況に合わせてリハビリを進めていきます。

 

経験豊富な理学療法士・作業療法士がチームを組みご利用者様の思いを実現できるよう最善を尽くします。ご興味があれば体験に来ていただけると嬉しいです。

 

また、脳卒中後遺症による麻痺だけではなく、パーキンソン病などの神経性障害や、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症などの運動器疾患、慢性疼痛など様々なお身体の悩みに対しても対応させて頂いております。

 

現在、エール神経リハビリセンター伏見ではリハビリ体験を実施しております。

 

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