こんにちは。京都のエール神経リハビリセンター、作業療法士の里見です。
本日は「パーキンソン病における低栄養の原因」お話していきます。
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パーキンソン病における低栄養の原因
パーキンソン病(PD)は進行性の神経変性疾患であり、患者は低栄養状態に陥るリスクが高いです。以下に、パーキンソン病における低栄養の主な原因をまとめます。
1. 症状による影響
食欲の低下:パーキンソン病の患者は、病気の進行に伴い食欲が減少することがあります。これにより、必要なカロリーや栄養素の摂取が不足することがあります。
嗅覚や味覚の障害:嗅覚や味覚の低下は、食事の楽しみを減少させ、結果的に食事量が減る原因となります。
嚥下障害:嚥下困難(ディスファジア)は、食事を摂る際の大きな障害となり、食事の摂取を困難にします。これにより、栄養不足が生じることがあります。
2. 消化管の問題
消化管運動の低下:パーキンソン病は消化管の運動機能にも影響を及ぼし、便秘や消化不良を引き起こすことがあります。これにより、栄養素の吸収が妨げられることがあります。
薬剤の副作用:パーキンソン病の治療に使用される薬剤(例:L-ドパ)は、消化器系に影響を与え、吐き気や食欲不振を引き起こすことがあります。これが低栄養の一因となることがあります。
3. エネルギー消費の増加
- 運動の影響:パーキンソン病の症状(振戦や筋固縮など)は、エネルギー消費を増加させることがあります。これにより、必要なカロリー摂取が不足し、低栄養状態に陥ることがあります。
4. 社会的要因
- 孤立感や抑うつ:パーキンソン病の患者は、社会的な孤立感や抑うつを感じることが多く、これが食事の準備や摂取に対する意欲を低下させることがあります。
5. 栄養管理の不足
- 適切な栄養管理の欠如:医療従事者や家族からのサポートが不足している場合、患者は適切な栄養管理を受けられず、低栄養に陥ることがあります。
まとめ
パーキンソン病における低栄養は、病気の症状、消化管の問題、エネルギー消費の増加、社会的要因、栄養管理の不足など、複数の要因が絡み合って引き起こされます。これらの要因を理解し、適切な栄養管理を行うことが、患者の生活の質を向上させるために重要です。
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