こんにちは。
京都のエール神経リハビリセンター、センター長の米田です。
今回は「片足立ちの基準値」について語っていきます。
高齢者の片足立ちテストは、バランス能力や筋力、転倒リスクを評価するための重要な指標です。以下に、具体的な基準値や測定方法について詳しく説明します。
片足立ちテストの概要
片足立ちテストには、以下の2種類があります:
- 開眼片足立ち:目を開けた状態で行う。
- 閉眼片足立ち:目を閉じた状態で行う。
高齢者の場合、主に 開眼片足立ち が用いられます。これは、転倒リスクの評価や運動機能の簡易チェックに適しているためです。
片足立ちテストの測定方法
準備:
- 安全な環境で行い、壁や手すりが近くにある場所で実施。
- 転倒防止のため、補助者が付き添うことが推奨されます。
手順:
- 両手を自然に下げ、目を開けた状態で片足を床から5cm程度持ち上げます。
- 軸足でバランスを取り、可能な限りその姿勢を維持します。
- 軸足が動いたり、上げた足が床に触れた時点で終了。
- 最大120秒まで測定し、2回行ったうちの良い記録を採用します。
基準値と評価
片足立ちの保持時間は、年齢や健康状態によって異なります。以下は高齢者における一般的な基準値です:
測定方法 | 基準値 | 意義 |
---|---|---|
開眼片足立ち | 15秒未満:運動器不安定症のリスク | バランス能力や転倒リスクの評価に使用。 |
20秒未満:転倒リスクが高い | ||
閉眼片足立ち | 5秒未満:バランス障害の可能性 | 主に平衡感覚や小脳機能の評価に使用。 |
片足立ちテストの意義
転倒リスクの評価:
- 高齢者の転倒は骨折や寝たきりの原因となるため、片足立ちの保持時間は転倒リスクの指標として重要です。
- 特に15秒未満の場合、運動器不安定症のリスクが高まるとされています。
健康状態の指標:
- 片足立ちは筋力、バランス能力、神経筋機能の総合的な評価が可能です。
- バランス能力は加齢による身体機能の変化を反映するため、老化の指標としても有用です。
運動機能の改善:
- 片足立ちのトレーニングは、バランス能力や体幹筋力の向上に効果的であり、転倒予防や介護予防に役立ちます。
注意点
- 測定時には転倒のリスクがあるため、必ず安全な環境で行い、補助者が付き添うことが推奨されます。
- 測定結果が基準値を下回る場合は、下肢筋力や体幹筋力を鍛えるトレーニングを取り入れることが効果的です。
片足立ちテストは簡易的でありながら、高齢者の健康状態や運動機能を評価する上で非常に有用な方法です。定期的に測定し、バランス能力の維持や改善に努めることが推奨されます。
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