心臓に疾患がある人はどうやって運動負荷を決めたらいいの?

こんにちは。

京都のエール神経リハビリセンター、センター長の米田です。

 

今回は「心疾患がある方の運動負荷の決め方」について語っていきます。

 

運動するかどうかについては、まず「安静時の息切れ」や「胸部症状」など、自覚症状の有無がないかをチェックしましょう。

もしそれがないとなれば自覚的疲労度や呼吸状態等、確認すべき点は色々とあります。

 

今回着目するのは心拍数です!

 

みなさんは「カルボーネン法」というものをご存知でしょうか?

 

カルボーネン法とは、運動時の心拍数を基にして、個々の運動強度を設定するための計算方法です。この方法は、特に高齢者や心疾患を持つ方にとって、安全かつ効果的な運動を行うために重要です。

 

運動を行う時に目標とする心拍数を設定し、運動を行うようにしましょう!

例えば、現代であればアップルウォッチなどの普及により、リアルタイムの脈拍数が簡単に見られるようになっています。

そのようなものを活用し、目安をきめていくのが重要です。

 

では実際、どのように計算するかをご紹介します!

 

1.カルボーネン法の計算式

カルボーネン法の基本的な計算式は以下の通りです:

 

{目標心拍数} = ( {最大心拍数} – {安静時心拍数} ) ×{運動強度(%)} + {安静時心拍数}

 

最大心拍数は、一般的に「220 – 年齢」で計算されます。

 

安静時心拍数は、朝起きたときなど、リラックスした状態での心拍数です。

 

具体例

例えば、50歳の方で安静時心拍数が70拍/分の場合、運動強度を50%に設定すると、以下のように計算します:

 

最大心拍数の計算:  20 – 50 = 170 {拍/分}

 

目標心拍数の計算:   (170 – 70) ×0.5 + 70 = 120 {拍/分}

 

この場合、運動中の心拍数が120拍/分になるように運動を行います。

 

 

2.高齢者や心疾患の方への配慮

高齢者や心疾患を持つ方が運動を行う際には、以下の点に注意が必要です:

 

運動強度の調整:心疾患のある方は、運動強度を低めに設定することが推奨されます。一般的には、50%〜60%の強度が理想とされています。

 

医師の指導:運動を始める前に、必ず医師と相談し、自分に合った運動プランを立てることが重要です。特に心疾患のある方は、運動中に心拍数を管理し、異常を感じた場合はすぐに運動を中止することが求められます。

 

運動の種類:ウォーキングや軽いジョギング、水泳などの有酸素運動が推奨されます。これらは心肺機能を向上させるのに効果的です。

 

3.まとめ

カルボーネン法は、個々の心拍数を基にした運動強度の設定方法であり、高齢者や心疾患を持つ方にとって、安全に運動を行うための有効な手段です。運動を行う際は、医師の指導を受けながら、自分の体調に合った強度で行うことが大切です。

 

京都のエール神経リハビリセンターでは、病気によって今後の生活が不安なあなたに寄り添います。オーダーメイドで適格な運動プランの提案や訓練を提供!

脊髄損傷や脳卒中、パーキンソン病などの神経疾患、変形性膝関節症などの整形疾患に対してもリハビリを行っています。

 

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