“歩ける”ってどういうこと?

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こんにちは!

 

エール神経リハビリセンターの米田です。

 

今回は、歩くという事をテーマにお話しします。

 

このテーマを見ている方々は恐らく何らかの障害によって歩くのが不自由になって、必死に改善を望んでいる方々だと思います。

脳出血・脳梗塞による片麻痺状態になった方、整形疾患の方、パーキンソン病などの神経難病に苦しんでいる方。歩く事に影響を与える要因は山のようにあります。

 

私がリハビリ専門病院で働いていた時代。症状の重い軽いに関わらず、殆どの患者さんが歩く事を標に頑張っていました。

ただ、懸念点が。

それは、

___どこまで歩けるようになったらゴールなんだろう。

つまり、目標設定です。

特に入職して1~3年目までは多く悩んでました。

片麻痺によって杖や装具が必須になった方は、杖や装具を無くしていこうなど、セラピスト・患者様共に共通認識で目標の設定が行えました。

しかし、元々入院初期より歩く事が可能な方は、どこまでを入院期間で達成すればいいのか分からないような状況もありました。

結論____

 

ひとそれぞれです。

 

当たり前ですが、それは単純な言葉ではないです。

 

個人によって、現状を受容する方、もっと上を目指す方。色々な方がいました。

過ごしていた環境、教育、時代、キャラクターによって個人の価値観は変わってきます。

特に不安症な方は客観的に問題ないように見えて、どうしたらいいか分からず入院期間を長くする傾向にあった印象です。

逆に、車いすや重い装具を使っていて、自宅で安全に過ごすには客観的に難しい方でも現状のままでも帰宅願望が強い人がいるなど、ほんとに人それぞれです。

どちらにせよ言えるのは。入院という特殊な環境がそうさせているという事です。

大体は病気や怪我をして、急性期で治療して、回復期(繋がない場合も多い)、在宅という流れがあるかと思います。

病気は元々の生活様式をガラッと変えてしまいます。

身体状況が変わっているのに、家に帰らずずっと病院生活のまま、過去の記憶と現状の擦り合わせができない状況が続きます。

入院期間が長引けば長引くほど、ギャップは生まれやすいです。

そして中には思ったより、自宅で動けなくて困った方もいるでしょう。

 

これを読んでいる方々はバックボーンがどうあれ、現状を変えたいと思ってこれにたどり着いた方々が多いと思います。

 

大事なのは

 

歩けるようになった先に何をしたいのか___

 

これが重要になってきます。

 

“旅行にいきたい”“復職したい”“料理がしたい”

 

それぞれ歩けるようになって何ができるようになりたい。

“歩く”ことは手段であって、その先にどんな目的があるのか、これを整理して考えることで、

・現実と理想のギャップを明確化。

・問題点の抽出

・目標の設定

・改善方法などに繋がってきます。

 

じゃあ、“歩く”という手段の一つをどうやって問題点の抽出と目標の設定をするのか。それをお話します。

 

まず、歩行は大体5つの要素に分かれます。

1.安全性

2.安定性

3.耐久性

4.速度性

5.社会性

です。

これを一つ一つ説明していきます。

 

1.安全性

これは言葉の通りです。

・ふらついてないか

・躓いても立ち直れるか(ステッピングがでるか)

転倒に繋がらないかが重要になります。

 

2.安定性

1番とごっちゃになりやすいですが、これはいつもで同じパフォーマンスを維持できるかということです。

例えば__

・日中はふらつきもなく歩けてるけど、夜にうとうとしている状況だとふらついてる。

・今日は風邪引いて調子悪いしふらふらする。まともに歩けない。

など。

調子の良し悪しは誰にでもありますが、悪い時に転倒するレベルでは困りますよね。

 

3.耐久性

これは歩行距離や歩行時間の事になります。

・連続で何メートルあるけるようになったのか。

・休憩せずにどれだけの時間歩けるようになったのか。

・何分ぐらい休憩して、合計これだけ活動できるようになった。

などです。

買い物へ行くのに距離がこれだけ。前はここまで行くのに何分かかった。合計これだけ外出の機会に費やしているなど。

数字的な面で一番想像して答えやすいかもしれません。またセラピストとも目標を設定しやすく、共通認識のツールとして良く用います。

 

4.速度性

これは単純に歩く“速さ”の事です。

・相手のペースに合わせて歩けない。

・前は駅まで行くのに5分ほどだったのに、今では30分も多くかかってしまう。

などです。

これは全ての要素に密接に関わりやすいです。

絶対とは言い切れませんが、リハビリ業界の中では速度が速いほど、安全であると言われがちです。速度を出せるほど、筋肉の弛緩と収縮のタイミングも速く、倒れそうになっても足を一歩踏み出して踏ん張ることができる。そもそも速く歩けるという事は地面を強く、瞬発的に蹴りだせていると考え、踏ん張りが効きやすいと考えるからです。

耐久面に関しては、同じ1㎞の道のりを15分であるけるのか、1時間で歩けるのかでは効率的に前者の方が楽でしょう。その分同じ1時間の中で前者は遠くに向かえるので耐久面としても上がってきます。

また少し話はズレますが、人間には快適歩行速度というものがあります。一番楽なペースということです。それは大体足の長さとか身長とかで平均は変わってきます。言い換えると一番エネルギー効率の良い速度です。早いのも、多くトルクと回転数(ケイデンス)を出す必要があるためしんどいですが、遅いのも疲れます。慣性の法則を使えないからです。

社会性に関しては相手とペースが合わせられないと一緒に行動するのが億劫になります。相手に気を遣う方であればなおさらでしょう。

 

5.社会性

一番曖昧ですが、これは「社会の中でみたときにどうか」です。

分かりやすくいうと“見た目”です。

経験上、歩ける方や色々な交流が多い方はここを一番重視している傾向にあります。

・杖を持って歩いていると歳をとって見られるから嫌だ。

・道端を歩いてて人に心配されるが嫌だ。

・客観的に歩き方がおかしく見えるからどうにかしたい。

良く聞きました。

 

色々と書きましたが、歩行だけでも大きく5つの要素に分かれます。

リハビリ業界では各要素にて評価する尺度があります。数値化することによってセラピストの主観ではなく、一般的にどうか客観性を持たせます。それをご利用者様と共有することで問題点の抽出と目標設定を共通認識としてすり合わせる事ができます。

 

エール神経リハビリセンターは、現状を変えたいと思っているそこのあなたに対し、

・カウンセリングによる現状把握

・客観的数値による問題点の抽出

・経験と知識による妥当な目標設定

・明瞭で確かな技術と説明

以上をお約束します。

エール神経リハビリセンター伏見では、経験豊富な理学療法士・作業療法士がチームを組みご利用者様の思いを実現できるよう最善を尽くします。ご興味があれば体験に来ていただけると嬉しいです。

また、脳卒中後遺症による麻痺だけではなく、パーキンソン病などの神経障害や、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症など運動器疾患、慢性疼痛など様々なお身体の悩みに対してもご対応させて頂いております。

「諦めたくない。もっとこうなりたい」というお気持ちを何でもいいのでお聞かせください。

現在エール神経リハビリセンター伏見では2時間1,100円(カウンセリング込み)でリハビリ体験を実施しております!歩行

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