パーキンソン病特別ページはこちら:エール神経リハビリセンター伏見
こんにちは!京都のエール神経リハビリセンターの米田です。
今回はパーキンソン病とはについてのお話になります。
これを見ている方々は恐らく、すでにパーキンソン病の診断を受けて、身体症状に不安を覚えている、もしくは家族でそのような人がいるような状況かと想像しております。
そんな方々に向けてパーキンソン病がどのような病気なのか説明していきます。
パーキンソン病とは神経変性疾患であり、中脳にある黒質毛様部という場所が何かしらの原因で機能障害が生じ、”ドーパミン”という神経伝達物質が作られなくなる病気です。
この中脳黒質毛様部とは”錐体外路”という神経回路の総称の一部に属します。
何をしているかというと、
____筋肉のon と offを切り替える”スイッチ”の役割を果たしています。
筋肉は力を”入れる”だけが仕事ではありません。
力を”抜く”事も重要な仕事なのです。
例えば、
下記画像のように力こぶを作る動作をしましょう。
ここには二つの筋肉の働きがあります。
①上腕二頭筋が収縮する(上記の赤で囲っている場所)
②上腕三頭筋が弛緩する(上記の青で囲っている場所)
このように筋肉には動かす筋肉と反対にストッパーとなる筋肉があるのです。
つまり、筋肉が上手く弛緩できなければストッパーが常にかかった状態であり、動かすことができなくなります。
逆の作用で考えると、
肘を伸ばす時に
上腕二頭筋が弛緩し、
上腕三頭筋が収縮する。
この流れが必要になります。
それを連続で行う時、スイッチのon offが必要となってきます。
つまり、錐体外路の機能が必要となるのです。
パーキンソン病はそんなスイッチの切り替えが苦手になってしまう病気なのです。
主な症状は以下の4つ。
ふるえ(振戦)、筋強剛(筋固縮)、動作緩慢、姿勢保持障害が主な運動症状等です。
ふるえは静止時の振戦で、手に起こります。動かすとふるえは小さくなります。
筋強剛は自分ではあまり感じませんが、他人が手や足を動かすと感じる抵抗を指しています。
動作緩慢は動きが遅くなることで、同時に細かい動作がしにくくなります。最初の一歩が踏み出しにくく”すくみ足”というのも特徴の一つです。
一つ例に挙げて、すくみ足のメカニズムを言うと、
人間は歩き始める際に背中の筋肉(脊柱起立筋)をリラックスさせないといけません。そうしないと身体が前に倒れないから。
前に倒れしまえばあとは重心の落下とステッピング、慣性の法則などで進んでいきます。
パーキンソン病ですくみ足になる方は、この脊柱起立筋を急にリラックスすることができずに歩き始めに戸惑ってしまう。
それが原因とよく言われます。
姿勢保持障害はバランスが悪くなり転倒しやすくなることです。姿勢保持障害は病気が始まって数年してから起こります。最初から起こることは無く、病気が始まって2年以内に姿勢保持障害が起こるときには、進行性核上性麻痺などのパーキンソン症候群の可能性があります。
運動症状のほかには、便秘や頻尿、発汗、易疲労性(疲れやすいこと)、嗅覚の低下、 起立性低血圧 (立ちくらみ)、気分が晴れない(うつ)、興味が薄れたり意欲が低下する(アパシー)などの症状も起こることがあり、非運動症状と呼んでいます。
パーキンソン病では運動学習が遅くなってしまう為、できるだけ早い段階からのリハビリをお勧めします。
エール神経リハビリセンター伏見では、経験豊富な理学療法士・作業療法士がチームを組みご利用者様の思いを実現できるよう最善を尽くします。ご興味があれば体験に来ていただけると嬉しいです。
また、脳卒中後遺症による麻痺だけではなく、パーキンソン病などの神経障害や、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症など運動器疾患、慢性疼痛など様々なお身体の悩みに対してもご対応させて頂いております。
現在エール神経リハビリセンター伏見では2時間1,100円(カウンセリング込み)でリハビリ体験を実施しております!
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