【理学療法士解説】身長と歩行速度の関係性|京都のリハビリ施設紹介

こんにちは!京都にある自費リハビリセンターを運営しています。

センター長の米田です。

今日は昨日に引き続き、歩行速度についてお話します。

 

1.はじめに

歩行速度は高齢者の健康状態や自立度を示す重要な指標です。歩行速度が遅いと、転倒リスクが高まり、生活の質が低下する可能性があります。

では歩行速度は何が関係しているのでしょうか?

その要因の一つが身長です!

2.身長と歩行速度の関係

歩行速度の平均
成人の平均的な歩行速度は約時速4.8km/h(健康的な一般女性)ですが、これは年齢、性別、身長、体重、フィットネスレベルなどの要因によって変動します。特に身長は、歩行速度に影響を与える重要な要素の一つです。

身長の影響
一般的に、身長が高い人は歩幅が広くなるため、歩行速度が速くなる傾向があります。これは、身長が高くなることで自然に歩幅が広がり、より効率的に歩行できるからです。例えば、身長が高い人は、より長いストライドを取ることができるため、同じ時間内により多くの距離を移動することが可能です。

年齢との関連
ただし、年齢が進むにつれてこの身長の利点は薄れることがあります。高齢者では、筋力やバランスの低下により、身長が高いことによる歩行速度の優位性が失われることが研究で示されています。また、高齢者は一般的に歩行速度が遅くなるため、身長の影響が相対的に小さくなることがあります。

 

3.歩行速度の参考値

男性

172㎝: 約4.9  km/h。

160㎝:約4.7 km/h。

女性

158㎝:約4.54 km/h

170㎝:約4.8km/h

などです。

4.結論
身長は歩行速度に影響を与える重要な要因であり、一般的には身長が高いほど歩行速度が速くなる傾向があります。しかし、年齢や個々の身体的な状態も考慮する必要があります。したがって、身長だけでなく、年齢やフィットネスレベルも歩行速度を評価する際には重要な要素です。

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