手の構造について②

こんにちは。京都のエール神経リハビリセンター、作業療法士の里見です。

 

 

前回は手の構造と特徴、手を構成する骨、手の関節と靭帯についてお話しました。

手の構造について①

 

今回はそれらを動かす筋と腱についてお話ししていきます。

 

手の筋肉と腱

手の動きは、筋肉と腱の協調によって実現されます。手の筋肉は大きく分けて以下の2種類があります。

 

  1. 手内在筋

手の中に存在する筋肉で、指の細かい動きを可能にします。

  • 母指球筋群(母指内転筋、短母指外転筋、短母指屈筋、母指対立筋)

:母指の屈曲、内転、対立、掌側外転に作用します。

 

  • 小指球筋群(小指外転筋、短小指屈筋、小指対立筋)

:小指の屈曲、外転、対立に作用します。

「プロメテウス解剖学コアアトラス」より

 

  • 骨間筋:掌側骨間筋と背側骨間筋があり、指の内転・外転に作用します。
  • 虫様筋:指の屈曲と伸展を補助します。

「プロメテウス解剖学コアアトラス」より

 

  1. 手外在筋

前腕から手に伸びる筋肉で、力強い動きを可能にします。

  • 屈筋群:円回内筋、橈側手根屈筋、長掌筋、尺側手根屈筋、浅指屈筋、深指屈筋、長母指屈筋、方形回内筋

「プロメテウス解剖学コアアトラス」より

 

  • 伸筋群:橈側手根伸筋、総指伸筋、小指伸筋、尺側手根伸筋、回外筋、長母指外転筋、短母指伸筋、長母指伸筋、示指伸筋。

「プロメテウス解剖学コアアトラス」より

 

 

これらの筋肉は腱を介して骨に付着し、手の動きを制御しています。

 

手の機能と役割

手は、以下のような多様な機能を持っています。

  • 運動機能:物をつかむ、握る、押す、引くなどの動作を可能にします。
  • 感覚機能:触覚を通じて物体の形状や温度、質感を認識します。
  • 表現機能:ジェスチャーや手話など、コミュニケーションの手段としても重要です。

手の構造が持つ重要性

手の構造は、人間にとっては欠かせない役割を果たしています。しかし、その複雑さゆえに、以下のような問題が発生しやすい部位でもあります。

  • 腱鞘炎:繰り返しの動作による腱と腱鞘の炎症。
  • TFCC損傷:手首の三角線維軟骨複合体の損傷。
  • ばね指:腱鞘の炎症による指の動きの制限。

 

これらの問題を予防・改善するためには、手の構造を理解し、適切なリハビリやケアを行うことが重要です。

 

まとめ

手は、骨、関節、筋肉、腱、神経、血管が複雑に連携することで、その多様な機能を発揮しています。この精密な構造を理解することで、手の健康を維持し、日常生活や仕事の質を向上させることができます。リハビリやトレーニングを行う際には、手の解剖学的知識を活用し、個々のニーズに合わせたアプローチを心がけましょう。

 

 

 

詳細を知りたいという方や身体について気になることがあるなど、ご相談にも対応しております。

 

 

エール神経リハビリセンター伏見では、ご利用者様の身体状況に合わせてリハビリを進めていきます。

 

経験豊富な理学療法士・作業療法士がチームを組みご利用者様の思いを実現できるよう最善を尽くします。ご興味があれば体験に来ていただけると嬉しいです。

 

また、脳卒中後遺症による麻痺だけではなく、パーキンソン病などの神経性障害や、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症などの運動器疾患、慢性疼痛など様々なお身体の悩みに対しても対応させて頂いております。

 

現在、エール神経リハビリセンター伏見ではリハビリ体験を実施しております。

 

リハビリ体験はこちら↓

特別リハビリ体験のご案内 | エール神経リハビリセンター 伏見 (aile-reha.com)

 

LINEでもお気軽にお問合せ下さい↓

https://page.line.me/993lksul?openQrModal=true

 

お電話でのお問い合わせも対応しております。

お気軽にお問い合わせください。

最新コラム

アーカイブ

アーカイブ
PAGE TOP

初回限定!特別リハビリ体験実施中!