【パーキンソン病】錐体路と錐体外路の関係性

こんにちは。京都のエール神経リハビリセンター、作業療法士の里見です。

 

本日は「パーキンソン病と錐体路・錐体外路の関係性」についてお話していきます。

 

 

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パーキンソン病における錐体路と錐体外路の関係性

パーキンソン病は、運動機能に影響を与える神経変性疾患であり、特に脳内のドパミンを生成する神経細胞が減少することが主な原因です。この病気は、運動の制御に関与する「錐体路」と「錐体外路」という二つの神経経路の機能に深く関わっています。

 

 

錐体路と錐体外路の基本的な役割

  • 錐体路
    錐体路は、脳の運動皮質から脊髄に至る神経経路で、意識的な運動を制御します。この経路は、主に自分の意思で体を動かす際に使用され、精密な動作を可能にします。
  • 錐体外路
    錐体外路は、姿勢の維持や反射的な運動を制御する経路で、無意識的な動作や筋肉の緊張を調整します。これにより、バランスを保ちながら動作を行うことができます。

錐体路と錐体外路について

 

 

パーキンソン病における影響

パーキンソン病では、ドパミンの減少が錐体路と錐体外路の両方に影響を及ぼします。具体的には以下のような症状が見られます:

  • 運動の遅延(無動)
    錐体路の機能障害により、動作が遅くなることがあり、日常生活に支障をきたします。
  • 筋肉の硬直(固縮)
    錐体外路の障害により、筋肉が緊張し、動作がぎこちなくなることがあります。
  • 振戦
    特に安静時に手足が震える症状が見られ、これも錐体外路の機能不全に関連しています。

 

 

錐体路と錐体外路の相互作用

パーキンソン病においては、錐体路と錐体外路が相互に作用し合い、運動機能に影響を与えます。具体的には:

  • 運動の調整
    錐体路が意識的な運動を制御する一方で、錐体外路はその運動をスムーズに行うための調整を行います。これにより、複雑な動作が可能になります。
  • 症状の重複
    錐体路と錐体外路の障害が同時に起こることで、パーキンソン病特有の症状(振戦、固縮、無動)が現れます。これらの症状は、運動の過少と過多の両方を含むため、患者の運動機能に大きな影響を与えます。

 

 

治療と管理

パーキンソン病の治療には、錐体路と錐体外路の機能を改善するためのアプローチが含まれます:

  • 薬物療法
    ドパミン補充療法(L-DOPAなど)が主に用いられ、運動機能の改善を図ります。
  • リハビリテーション
    運動療法や理学療法を通じて、筋力を強化し、動作のスムーズさを向上させることが重要です。
  • 外科的治療
    深部脳刺激療法(DBS)などの外科的手法が、特定の症状の改善に寄与することがあります。

 

 

まとめ

パーキンソン病における錐体路と錐体外路は、運動機能の制御において重要な役割を果たしています。これらの経路の障害は、運動の遅延や筋肉の硬直、振戦といった症状を引き起こし、患者の日常生活に大きな影響を与えます。適切な治療と管理を通じて、これらの症状を軽減し、生活の質を向上させることが可能です。

詳しくは「パーキンソン病リハビリ」もご覧ください。

 

 

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