【パーキンソン病】黒質について

こんにちは。京都のエール神経リハビリセンター、作業療法士の里見です。

 

本日はパーキンソン病の要因とされるドパミン作動に関わる神経核である「黒質」についてお話していきます。

 

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【パーキンソン病】要因と予防法、改善事例

ドパミンについて

 

黒質とは?

中脳の黒質(こくしつ、substantia nigra)は、脳の重要な構造の一つであり、主にドパミン作動性ニューロンを含む神経核です。黒質は中脳の腹側に位置し、背側の緻密部と腹側の網様部の二つの部分に分けられます。

 

黒質の構造と機能

  • 位置: 黒質は中脳の被蓋部にあり、大脳脚の背側に接しています。黒質は、メラニン色素を多く含むため、黒く見えるのが特徴です。

 

  • 構成: 黒質は主に二つの部分から成り立っています。
    • 緻密部: ドパミン作動性ニューロンが豊富で、運動の調節に重要な役割を果たします。これらのニューロンは、線条体にドパミンを放出し、運動の開始や調整に寄与します。
    • 網様部: GABA作動性ニューロンが多く含まれ、運動の抑制に関与しています。

 

 

黒質の役割

黒質は、運動調節、学習、感情、動機づけなど、さまざまな神経機能に関与しています。特に、ドパミンは報酬予測や行動の強化に重要な役割を果たし、黒質のドパミンニューロンは、期待される報酬が実際に得られたときに活性化されることが知られています。

 

 

関連する疾患

黒質のドパミンニューロンが減少することは、パーキンソン病の主要な原因とされています。パーキンソン病では、運動の制御が困難になり、震えや筋肉の硬直などの症状が現れます。これは、黒質のドパミン神経細胞が何らかの理由で減少することによって引き起こされます。

 

 

このように、黒質は脳内での運動調節や学習において中心的な役割を果たしており、その機能の障害はさまざまな神経疾患に関連しています。

 

 

 

 

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