【パーキンソン病】要因と予防法、改善事例

こんにちは。京都のエール神経リハビリセンター、作業療法士の里見です。

 

本日は「パーキンソン病の要因と予防法」についてお話していきます。

 

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パーキンソン病とは?

パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質であるドパミンが減少することで、運動機能や非運動機能に障害が生じる進行性の神経変性疾患です。日本では「指定難病」に分類され、治療費の公費負担が認められる「特定疾患」にも指定されています。

この病気は、主に中脳の黒質にあるドパミン神経細胞が減少することで発症します。健康な人でも加齢とともにドパミンは減少しますが、パーキンソン病患者ではその減少速度が著しく速いのが特徴です。

 

 

パーキンソン病の要因

現在、パーキンソン病の明確な原因は解明されていません。ただし、以下の要因が関与していると考えられています。

  • ドパミン神経細胞の変性:ドパミンを生成する神経細胞が減少し、運動の調節がうまくいかなくなる。
  • α-シヌクレインの凝集:神経細胞内で異常なタンパク質(α-シヌクレイン)が凝集し、細胞死を引き起こす可能性がある。
  • 遺伝的要因:一部の患者では遺伝子変異が関連しているが、大多数は孤発性(遺伝性ではない)。
  • 環境因子:農薬や重金属への曝露がリスクを高める可能性が指摘されている。

 

 

パーキンソン病の主な症状

症状は運動症状非運動症状に分けられ、進行に伴い多様化します。

 

運動症状

  • 振戦(ふるえ):手足やあごが震える。
  • 動作緩慢:動きが遅くなり、動作が小さくなる。
  • 筋固縮:筋肉がこわばり、動きがぎこちなくなる。
  • 姿勢反射障害:バランスを崩しやすく、転倒しやすい。

 

非運動症状

  • 睡眠障害:不眠や昼間の過剰な眠気。
  • 嚥下障害:食べ物を飲み込みにくくなる。
  • 便秘:腸の動きが鈍くなる。
  • 気分障害:抑うつや無気力感。

 

 

発症リスクを高めるとされる食べ物

直接的な原因となる食べ物は特定されていませんが、以下の要因がリスクを高める可能性があるとされています。

  1. 過剰な動物性脂肪
  • バターやラード、高脂肪乳製品などの摂取が、ドパミン神経細胞の減少を促進する可能性がある。
  • 対策:赤身の肉や魚を選び、動物性脂肪の摂取量を適度に抑える。

 

  1. 農薬や殺虫剤の残留
  • 農業従事者に発症率が高いことから、農薬成分がリスク因子と考えられる。
  • 対策:食材をよく洗う、オーガニック食品を選ぶ。

 

  1. 砂糖の過剰摂取
  • 腸内細菌のバランスを崩し、悪玉菌の増加が神経変性疾患に影響を与える可能性がある。
  • 対策:甘い食品や飲料を控え、腸内環境を整える。

 

  1. 重金属(アルミニウム)
  • 飲料水や食品に含まれるアルミニウムがリスク因子とされるが、健康な人では自然に排出されるため過度に心配する必要はない。

 

 

予防に役立つ食べ物

パーキンソン病の予防に直接効果があると証明された食品はありませんが、以下の栄養素を含む食品が推奨されています。

  1. フェニルアラニン(卵・小麦)
  • ドパミンの前駆物質となるアミノ酸。
  • :卵、全粒小麦パン。

 

  1. メチオニン(牛肉・豚肉)
  • 肝機能を助け、ドパミン生成をサポート。
  • :赤身の牛肉、豚肉。

 

  1. チロシン(乳製品・大豆)
  • ドパミンの生成に必要なアミノ酸。
  • :ヨーグルト、納豆。

 

  1. 抗酸化物質(果物・野菜)
  • 細胞の酸化ストレスを軽減し、神経細胞を保護。
  • :ベリー類、緑黄色野菜。

 

 

まとめ

パーキンソン病は、ドパミン神経細胞の減少による進行性の疾患で、原因は完全には解明されていません。ただし、動物性脂肪や農薬、砂糖の過剰摂取がリスクを高める可能性があり、バランスの取れた食事が予防に役立つと考えられています。

**重要なのは、偏らない食生活と適度な運動を心がけることです。**また、症状が疑われる場合は早めに専門医を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

 

 

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