こんにちは。京都のエール神経リハビリセンター、作業療法士の里見です。
本日は「DASH食」についてお話していきます。
DASH食(Dietary Approaches to Stop Hypertension)は、高血圧を予防・改善するために考案された食事療法です。アメリカ国立衛生研究所(NIH)が主導した研究に基づき、血圧を下げる効果が科学的に証明されています。この食事法は、塩分を控えつつ、栄養バランスを重視した食事パターンを提案しています。
DASH食の特徴
増やすべき食品:
- 野菜、果物
- 全粒穀物(玄米、全粒粉パンなど)
- 低脂肪乳製品(無脂肪または低脂肪の牛乳やヨーグルト)
- 魚、鶏肉、豆類、ナッツ
- カリウム、カルシウム、マグネシウムを多く含む食品
控えるべき食品:
- 塩分(ナトリウム)の多い食品
- 飽和脂肪酸やコレステロールを多く含む食品(脂肪の多い肉、全脂乳製品)
- 加工食品や砂糖を多く含む食品(菓子、清涼飲料水)
塩分制限:
- 標準的なDASH食では1日2,300mg以下のナトリウム摂取を推奨。
- より厳しい低ナトリウム版では1,500mg以下を目指します。
DASH食の具体的な食事内容
DASH食では、1日の摂取カロリーに応じて食品群ごとの推奨摂取量が設定されています。
以下は、2,000kcalを基準とした場合の例です。
食品群 | 推奨摂取量(1日あたり) | 例 |
全粒穀物 | 6~8サービング | 玄米、全粒粉パン、オートミールなど |
野菜 | 4~5サービング | ブロッコリー、ほうれん草、トマトなど |
果物 | 4~5サービング | バナナ、オレンジ、ベリー類など |
低脂肪乳製品 | 2~3サービング | 無脂肪牛乳、低脂肪ヨーグルト |
肉、魚、鶏肉 | 6オンス以下 | 鶏胸肉、サーモン、マグロなど |
ナッツ、豆類 | 4~5サービング/週 | アーモンド、レンズ豆、ひよこ豆など |
脂肪と油 | 2~3サービング | オリーブオイル、低脂肪ドレッシング |
甘味 | 5サービング以下/週 | フルーツベースのデザートなど |
DASH食の健康効果
- 血圧の低下:
- DASH食は、特に高血圧の人において、血圧を効果的に下げることが示されています。塩分制限と組み合わせることで、さらに効果が高まります。
- 心血管疾患のリスク低下:
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の低下や、心臓病、脳卒中のリスク軽減が報告されています。
- 体重管理:
- 野菜や果物を多く摂取し、脂肪分を抑えることで、体重管理や肥満予防にも役立ちます。
- 糖尿病予防:
- 血糖値の安定化やインスリン感受性の改善が期待されています。
DASH食を取り入れるポイント
- 徐々に始める:野菜や果物を1食ずつ増やすなど、無理のない範囲で取り入れる。
- 塩分を減らす工夫:加工食品を避け、ハーブやスパイスで味付けをする。
- 継続可能な方法を選ぶ:好きな食材を活用し、楽しみながら続けることが重要です。
まとめ
DASH食は、高血圧の予防・改善だけでなく、心血管疾患や糖尿病のリスク低減、体重管理にも効果的な食事療法です。塩分を控えつつ、栄養バランスを重視した食事パターンを取り入れることで、健康的な生活をサポートします。無理なく継続できる方法で、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
さらに詳細を知りたいという方や身体について気になることがあるなど、ご相談にも対応しております。ご興味があれば体験に来ていただけると嬉しいです!
エール神経リハビリセンター伏見では、ご利用者様の身体状況に合わせてリハビリを進めていきます。
経験豊富な理学療法士・作業療法士がチームを組みご利用者様の思いを実現できるよう最善を尽くします。ご興味があれば体験に来ていただけると嬉しいです!
また、脳卒中後遺症による麻痺だけではなく、パーキンソン病などの神経性障害や、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症などの運動器疾患、慢性疼痛など様々なお身体の悩みに対しても対応させて頂いております。
現在、エール神経リハビリセンター伏見ではリハビリ体験を実施しております!
リハビリ体験はこちら↓
特別リハビリ体験のご案内 | エール神経リハビリセンター 伏見 (aile-reha.com)
LINEでもお気軽にお問合せ下さい↓
https://page.line.me/993lksul?openQrModal=true
お電話でのお問い合わせも対応しております。
お気軽にお問い合わせください。