四十肩にお悩みの方へ

こんにちは。

京都のエール神経リハビリセンター、センター長の米田です。

 

今回は「四十肩」について語っていきます。

 

四十肩(肩関節周囲炎)は、特に中年以降の人々に多く見られる疾患です。

発症率: 四十肩は全人口の約2%から5%が一度は経験するとされています。特に、40代後半から60代の人々に多く見られますが、最近では30代でも発症するケースが増加しています。

性別や生活習慣の影響: 女性やデスクワーク中心の人々は、四十肩を発症するリスクが高いとされています。また、糖尿病を患っている人は、四十肩の発症率が10%から20%に達することがあるため、注意が必要です。
年齢層: 四十肩は、40歳を過ぎた人々に多く見られ、特に50歳前後の人々に多いとされています。日本では、40歳以上の約2~3割がこの症状を経験すると言われています。
このように、四十肩は中年層に特に多く見られる疾患であり、生活習慣や健康状態が発症に影響を与えることがわかります。

 

四十肩(肩関節周囲炎)の治療において、リハビリは非常に重要な役割を果たします。リハビリは、症状の進行状況や痛みの程度に応じて段階的に行われます。

 

リハビリの段階と方法

 

  1. 急性期のリハビリ

急性期は、痛みが最も強く、可動域が著しく制限される時期です。この段階では、以下のようなアプローチが取られます:

痛みの管理: 消炎鎮痛剤の内服や、必要に応じてステロイド注射を行い、炎症を抑えます。

安静: 肩を固定する三角巾やアームスリングを使用し、安静を保つことが重要です。無理に動かすと症状が悪化する可能性があります。

 

  1. 回復期のリハビリ

痛みが軽減してきたら、リハビリは次の段階に進みます。この時期には、以下のような運動が行われます:

可動域訓練: 肩関節の可動域を広げるためのストレッチや運動を行います。特に、痛みを感じない範囲での運動が推奨されます。

筋力トレーニング: 肩周りの筋肉を強化するための運動を行い、肩の安定性を高めます。これには、専門家の指導のもとで行うことが重要です

物理療法: 温熱療法や低周波治療などを用いて、筋肉の緊張を緩和し血流を促進します。

 

  1. 自主トレーニング

リハビリの進行に伴い、日常生活の中で自主的に行えるトレーニングも重要です。例えば、「アイロン体操」などの特定の運動を取り入れることで、肩の可動域を維持し、筋肉の柔軟性を高めることができます。

 

リハビリの目的と注意点

リハビリの主な目的は、痛みの軽減、可動域の改善、筋力の回復です。リハビリを行う際は、以下の点に注意が必要です:

専門家の指導: 運動の負荷や頻度は個々の症状に応じて調整する必要があり、専門家の指導を受けることが重要です。

無理をしない: 痛みを感じる運動は避け、無理のない範囲で行うことが大切です。痛みが強い場合は、無理に動かさず、再度安静にすることが推奨されます。

四十肩のリハビリは、段階的に進めることで効果的に症状を改善することが可能です。早期の治療と適切なリハビリを行うことで、回復が早まることが期待されます。

京都のエール神経リハビリセンターでは、病気によって今後の生活が不安なあなたに寄り添います。オーダーメイドで適格な運動プランの提案や訓練を提供!

脊髄損傷や脳卒中、パーキンソン病などの神経疾患、変形性膝関節症などの整形疾患に対してもリハビリを行っています。

 

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