こんにちは。京都のエール神経リハビリセンター、作業療法士の里見です。
本日は「視覚と身体の繋がり」についてお話していきます。
視覚は眼で見たことを感じ取る機能を持っています。
見るということだけでなく、身体のバランスを取るための機能としても働いています。
眼の周りには外眼筋という6つの筋肉があります。これらが協調し合うことで眼は自由に動きます。
眼の動きは首の動きとも協調しており、発達学的にも頸部の動きが安定してからでないと眼球運動が正常に働かないとされるほどです。
眼と首の協調運動は無意識化で反射的に生じています。反射的に生じるということは、外眼筋や頸部筋が適切に働ける状態であることが必要とされます。
例えば、朝寝違えて首の動きが制限されているとします。その状態で後ろから誰かに呼ばれたら振り向きざまに「痛い!」となったことがあると思います。
寝違えた際は痛みで身体の異常を教えてくれますが、痛みが出ない程に機能が制限されていた場合、徐々に動きに制限が掛かり、その制限が別の制限や痛みを生むことがあります。
これは首の動きだけでなく、眼の動きを制限された時も同様です。
ストレートネックという言葉を聞いたことがあると思いますが、手元を見る姿勢を続けることで外眼筋や頸部筋が硬直し最悪の場合、変形をきたしてしまいます。それだけでなく、眼を凝らした状態が持続することで、体幹のインナーマッスル(関連コラム:体幹の重要性)、コアスタビリティ機能が減衰し腰痛や股・膝・肩などの関節痛を引き起こす可能性もあります。
現代では、仕事ではPCの使用、それ以外ではスマートフォンの使用で眼の凝視状態が持続していることが多くなりました。多くの方が、眼を酷使している状態だと思われます。
私自身も仕事でPCを使用し、気がつけばスマートフォンを触っていることが多いです。
現状PCやスマホの使用を避けることは非常に難しいと思います。
そのため、以下の対策案をご紹介します。
・使用頻度や時間を意識する。
まずは意識からということで、どれくらい使ったかなと軽く思う程度行ってみましょう。
・合間に眼閉じる、眼を温めたりして休める。
使い過ぎの反対は休息です。目からの情報を遮断し休めてみましょう。
・遠くを見たり眼球を大きく動かし、外眼筋のストレッチを行う。
凝視は同じところを見続けることなので、遠くを見て毛様体筋を動かし眼の体操をしましょう。
・座っているのであれば立ち上がる。
PCやスマホを触って長時間同じ姿勢でいると眼と首だけでなく全身が硬くなります。姿勢を変えて全身の循環を促しましょう。
・座りながら身体を横に揺らす。
立つと同様の効果が得られます。身体を揺らしインナーマッスルやコアスタビリティ機能を増幅しましょう。
・散歩する。
効率的な全身運動になります。立ち上がりや横揺れ運動効果を同時に得られるので定期的に歩きましょう。
これらを少しでも実施することで、不調にさせない身体づくりに繋がります。
さらに詳細を知りたいという方や身体について気になることがあるなど、ご相談にも対応しております。ご興味があれば体験に来ていただけると嬉しいです!
エール神経リハビリセンター伏見では、ご利用者様の身体状況に合わせてリハビリを進めていきます。
経験豊富な理学療法士・作業療法士がチームを組みご利用者様の思いを実現できるよう最善を尽くします。ご興味があれば体験に来ていただけると嬉しいです!
また、脳卒中後遺症による麻痺だけではなく、パーキンソン病などの神経性障害や、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症などの運動器疾患、慢性疼痛など様々なお身体の悩みに対しても対応させて頂いております。
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