ふらついた時の対処法(前編)

 

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こんにちは!京都のエール神経リハビリセンター、センター長の米田です。

 

今回はバランスについてお話します。

 

人間はふらついた時どうやって立て直すのでしょうか。

 

細かく部位で見ていくと色々とあるのですが、今回はもっと概略的な話を行います。

 

理学療法の世界では大きく3つの概念があります。

 

①カウンターアクティビティ

②カウンタームーブメント

③カウンターウェイト

 

この三つです。

 

一つ一つ説明していきます。

 

まず

①カウンターアクティビティ

カウンターアクティビティとは「運動の拡がる方向に対して、拮抗する筋の活動でバランスを取る反応」です。

これはふらつきや重心の移動に対して筋肉を収縮させることで支えようとする現象の事です。

もし重心が後ろに行ったとき、何もしないとそのまま倒れてしまいます。

その時の反応として、つま先が上がるというカンタームーブメントも入ってきますが、腹直筋や大腿直筋・前脛骨筋等、身体前面の筋肉が働き身体を後ろに倒さないように反応していきます。

関節の動きが入らず、筋肉の収縮のみで耐えうるのがカウンターアクティビティの特徴です。

しかしこれには自身の身体を支えるだけの筋力を要します。

廃用症候群で全身の筋力が弱い人はこの動きが出なくなります。

 

②カウンタームーブメント

カウンタームーブメントとは「運動の拡がりとは逆の運動を起こし、同時に2つの動作を行うことで運動の拡がりを制御する反応」です。

③番の「カウンターウェイト」とごっちゃになりやすいですが、カウンターウェイトは重力を相対的に釣り合わせることによってバランスを保ちますが、カウンタームーブメントは重心がかかっている逆の方向に関節を動かすことを指します。

①番とのすみ分けは筋の収縮の有無ではなく、関節運動が起こっているかどうかが鍵になってきます。

例えばジャンプ動作や着地のシーンを例に上げましょう。前にジャンプして着地した場合、前方に慣性の法則が働いています。頭と体幹は前に倒れるようにベクトルが働いています。

通常は膝のクッション性を使って着地し、前に倒れないようにブレーキを掛けますが、それだけでは止まりません。

そのため図のように腕を後ろに勢いよく引いて、前方への推進力と相殺するようにします。

その動きがカウンタームーブメントなのです。

 

ではそのカウンタームーブメントが障害される時はどんなときでしょうか?

それは”関節拘縮”が起きたときです。

例えばバランスボールに乗った時の例を出します。

通常であればバランスボールに乗って左右にふらついた場合。下記の図のように脊柱の側屈運動によってバランスを保とうとします。

これは背骨各それぞれの関節の柔軟性があるからこそできる事であり。この背骨自体が硬い人であればこのような動きはでずバランスを崩してしまいます。

つまり円背で姿勢が丸まったご高齢の方々はふらついても、この脊柱の動きが出ずにカンタームーブメントが使えず、転倒するという可能性が高いです。

理由はそれだけではないですが、要は関節の柔軟性の確保が命題であると言いたいです。

 

③カウンターウェイト

支点の反対側の身体の一部を重みを利用して、バランスを取る反応」のことを言います。

例えていうなら「やじろべえ」や「シーソー」等がわかりやすいですね。

こんな感じで支点を挟んで二つの力点・作用点が同方向に働きバランスを合わせる動きになります。

実際のバランスの取り方は以下のような物です。

 

人間には腕・足・体幹・頭、一つ一つが一つの剛体であるため、各パーツそれぞれに重心があります。

図の様に腕の重力ベクトルが床方向に働いています。右だけだと右に傾いてしまいますが、左腕も同じ角度に開くことで、倒れないようにバランスを保っています。

例えば赤ちゃんが初めて立つ場合、このような姿勢を取ることが多いです。

段々と立つ姿勢が安定してくると、腕を高くあげなくてもバランスが取れるようになってくるので、腕が降りてきます。

 

以上三つ紹介しましたが、この中でも細かくバランスの反応は分かれてきます。

理想的ななのはやはり、自身の筋肉で支えられることつまり①のカウンターアクティビティの動きが必要になり、次に②のカウンタームーブメントの動きが必要になってきます。

何かしらの障害や廃用症候群でこれらのバランス機能が発揮できない場合、転倒リスクに繋がるため、早めに対処した方がいいです。

京都のエール神経リハビリセンターでは脳梗塞などの脳血管障害だけでなく、パーキンソン病などの神経疾患、変形性膝関節症などの整形疾患に対してもリハビリを行っています。

 

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