加齢による転倒リスク増大の要因

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こんにちは!京都のエール神経リハビリセンターのセンター長、米田です。

今日のテーマは転倒についてです。

皆さんは最近、転倒した経験はないですか?

なんと65歳を超えると3人に1人が、年に1回転倒しているというデータがあるそうです。そして75歳を超えるとさらにそこから転倒する危険性が爆発的に上昇します。

つまり加齢と転倒は切っても切れない社会問題となってくるのです。

 

なぜそうなってしまうのか…

 

原因として考えられるのは以下の通り

①筋力の低下

②柔軟性の低下

③バランス能力の低下

④視覚・聴覚の低下

⑤認知能力の低下

⑥運動速度の低下

⑦姿勢の変化

 

などまだまだありますが、このような事が考えられます。

 

一つ一つ見ていきましょう。

 

①筋力の低下

筋力が低下するとまず姿勢をまっすぐ保とうとしても、ブレブレになっています。ふらついた時に踏ん張り切れない、そもそも歩けないなど弊害が起こります。

筋力が落ちる要因としては以下の通りです。

a.退職など環境の変化による活動量の低下

b.サルコペニアと呼ばれる加齢に伴う筋力の低下

c.その他病気による症状や弊害

d.姿勢変化による筋力発揮阻害

などが挙げられます。

特に大事なのはサルコペニアです。

黙っていても筋力は徐々に落ちてくる。特に退職などで活動量が落ち始めると、加速度的に進行が速くなってきます。

筋力は落ちるのは簡単ですが、取り戻そうとすると3倍以上の努力と時間が掛かってしまいます。

そのため、大事なのは予防です。如何にサルコペニアの進行度合いを食い止めるかが課題になってきます。

 

②柔軟性の低下

これも①同様、環境の変化によるものと加齢に伴う筋肉の質や姿勢によるものが大きいです。

筋肉はよくバネやゴムに例えられます。

バネやゴムも経年変化よって弾力が無くなり、ギシギシと音を立てる事があるでしょう。

筋肉も同じです。

またゴムなどは伸びるほど、張力が増し、戻した時の瞬発力や衝撃は強くなりますよね。

筋肉も同じでしっかり関節の可動域が広がって筋肉が伸びた方が張力は大きくなり、力が発揮しやすくなります。

しかし、高齢にもなると背中が丸まったり、膝が曲がって伸びなくなってくる姿勢の人が多いです。そうなってくると膝回りやお腹の筋力、股関節の筋力は動かすほどの可動域がないあまり、筋力を発揮しづらい状況になってきます。

 

③バランス能力の低下

これの要因としては①~⓻まですべてが関係してきます。そもそも人間は平衡感覚を保つときに何を基準にするかというと“脳”です。前庭感覚というものを基準に頭部を水平に保とうという習性があります。そこがまっすぐの基準を決め、もしそれが脅かされた時に度の関節を動かしていこうかと命令を働かせます。

そして、バランスを崩した時に一番先に動かすのは“足首”です。そこから股関節・体幹と足元から徐々に上へと波及してくるのですが、円背の人はそもそも足首が硬く、重心も前に行っているために姿勢を保つのがやっとです。そのため、もしバランスを崩しても立ち直れない可能性があります。この辺についてはまた別のコラムで話します。

 

④視覚・聴覚の低下

まず足元に何か障害物があっても見つけにくくなります。また外部からの情報を読み取ることに集中がいくため、判断力・危険認識能力が薄くなる傾向にあります。また聴覚はバランス機能を司る前庭部分とも場所的に近く、繋がっています。

 

⑤認知機能の低下

判断力の部分を指します。身体的にふらつきが強く、転倒リスクが高いにも関わらず、自身の身体能力の限界が分からず行動し、転倒する等良くあります。また、前頭葉などの認識能力を司る部分はいろいろな経路の繋がりによって、小脳や運動野等、身体の運動を調整する部分にも影響を及ぼすため、1次的にも2次的にもバランス能力に関与してきます。

 

⑥運動速度の低下

これは歩行の速度だけではなく、筋肉の収縮速度やバランスを崩した時の反応速度の低下の事を指します。

筋肉には遅筋・白筋と2種類あります。遅筋は持久力はあるけど速さが足りない特性があり、白筋は速いけど持久力がないという対照的な特徴を持つ二つです。

高齢化が進むと、白筋が特に衰えやすいです。そのため赤筋の比重が高くなるので筋肉の発揮スピードも遅くなってきます。

また筋肉の質自体も衰えてきて、筋肉に伝わる神経伝達物質の伝達速度にも影響してきます。

あとは姿勢ですね。先程も述べた通り、姿勢が丸まっていると重心が前に傾くようになるので、そこから動こうと思ってもアクションにワンテンポ出遅れてしまうというデメリットがあります。

 

⑦姿勢の変化

これは①~⑥で述べたので活躍します。

 

以上から加齢に伴う身体状況の変化から転倒リスクは高くなってきます。これらは何も加齢だけが原因ではなく、様々な病気や骨折による影響も考えられます。

 

 

京都のエール神経リハビリセンターでは脳梗塞などの脳血管障害だけでなく、パーキンソン病などの神経疾患、変形性膝関節症などの整形疾患に対してもリハビリを行っています。

 

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