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第一章:人工関節置換術とは

人工関節置換術とは、膝や肩などの関節を金属などでできた人工の関節に置き換えて、関節機能を回復させる手術のことです。

 

本来の関節が何らかの原因で障害されて痛みが強い場合に、その痛みが出ている部分を取り除いてインプラントと呼ばれる人工物に置き換えます。そうすることによって本来の関節機能を回復させることを目的としています。

 

数ある手術の中では痛みを取る効果が高い手術方法です。

 

種類としては股関節、膝関節、足関節、肩関節、肘関節、手関節、手指関節などが適応になります。

適応する疾患として有名なのは変形性膝関節症・変形性股関節症・変形性肩関節症などです。

 

生まれつきの骨格や生活習慣・スポーツなどの影響で、関節へ圧力が加わり続けると、徐々にクッションとなっている軟部組織にストレスがかかり、摩耗します。そして神経や骨に触れると痛みが生じる。それが変形性関節症の原因です。

それ以外にも関節リウマチや骨頭壊死などの影響で手術適応になることもあります。

 

メリットとしては__

 痛みを大幅に和らげることができる。

 関節が安定し歩行しやすくなる。歩容が良くなる。

 脚が真っ直ぐに伸び、姿勢が良くなる。

 他関節への負担が軽減される。(例えば膝の痛みが強い場合、腰や足首に大きな負担がかかっています)

 活動範囲が広がり、生活の質が向上する。

 

 デメリットとしては__

 細菌感染に弱い

 人工関節の摩耗(すり減ること)、ゆるみが発生する可能性がある

 下肢に血栓ができる可能性がある

 

術後はリハビリテーション(リハビリ)を行います。はじめは歩行や動作がスムーズに行えるように訓練する必要があるものの、痛みを取り除く効果が高く、手術前に比べても歩行や動作が痛みなく行いやすくなり、生活の質を大きく向上させることが期待できます。

第二章 高齢者に多い骨折とは

 高齢者に多い骨折は4つあります。

 

1.大腿骨近位端骨折

 

2.脊椎圧迫骨折

 

 

3.上腕骨近位部骨折

 

4.橈骨遠位端骨折

 

詳しくはこちら↓↓↓

 

【コラム】高齢者に多い骨折 | エール神経リハビリセンター 伏見 (aile-reha.com)

 

 

 

以上の4つです。

 

 高齢者が骨折しやすい理由としては以下のコラムに記載しています。

【コラム】高齢者が骨折しやすい三つの理由 | エール神経リハビリセンター 伏見 (aile-reha.com)

第三章 急性期・回復期でのリハビリ

では実際のリハビリについて説明します。

 急性期では、術前・術後の評価が必要になります。骨折などで緊急で手術が必要な場合は難しいですが、変形性膝関節などに対しての手術であれば術前の同部位の評価とそれ以外の能力の観察が必要になります。

 理由として、手術直後は患側の荷重制限がかかったり、上手く曲げられなかったりするので、日常生活に支障を来します。その時にそれ以外の手や健側の足が弱いとカバーしきれずに寝たきりなんてことが往々にして考えられるからです。全身的に強ければ、ある程度手術した側が弱くなってもある程度代償できるので、いずれ患側が完治した時に日常生活に戻れる可能性が上がります。また手術した前の筋力や可動域を測ることで手術した後もここまで回復できるだろうと予測がつきます。あとは単純に筋力の貯金を作ることが重要です。

手術直後は手術した傷口を治そうと炎症反応が強くなります。その状態で積極にリハビリを行っても逆効果になりかねないので関節可動域や筋力の維持に注力します。

視診での腫脹や発赤、触診での弾力や熱感・周径、血液データなどを確認し総合的に判断します。

炎症が引けば筋力訓練を積極的に行えるため、術創部周囲の筋力強化などを行い、早い段階で病院内の移動能力を確保する必要があります。

 

 急性期で経過が良く、日常生活も行えるレベルであればそのまま退院するケースがほとんどですが、日常生活を送るにはまだ不安な方やリハビリを積極的に行いたい方は回復期を経由する場合が多いです。

 特にこの高齢化社会では骨折をきっかけにどんどん身体的に弱ってしまい、元の生活には戻れなくなる方も多いため、急性期側もできるだけ早期に回復期病院に移行させようとする傾向にあります。

 回復期では炎症所見が落ち着いていれば積極的に筋力訓練や歩行練習を行い、まずは病棟内での移動獲得に注力します。そして退院後の生活を見据えた動作練習を行います。

 しかし、回復期の退院が全てのゴールではありません。

 例えば、変形性膝関節症などの患者様の場合。元々が痛みで困って生活に支障が出ているケースがほとんどなので手術とリハビリによって元の生活より質の向上が見込めます。

 しかし、患者様の傾向として長年痛みを堪えて代償的に生活してきた我慢強い方がほとんどです。長年の癖というものは早々に完治するものではない為、その癖が腰や首・足首など他関節へ悪影響を及ぼす可能性があります。

 骨折の場合、特に大腿骨の骨折は歩きにかなり影響を与えます。受傷された方の多くが1年以内に再転倒するとも言われており、完全に元の生活に戻るにはかなりの時間を要します。

 インプラント部分の負担を減らすという意味合いでも、杖の使用は必要不可欠にかる場合も多いです。

第四章 エールでのリハビリについて

①痛みの原因の追究

 整形疾患を有している方は元々姿勢や動き方から影響を受けている事が多いです。

 膝の手術をされた方でも、そもそもの原因が足首にあるなど往々にしてあります。

 そのため、姿勢・動作評価が重要になってきます。

視診:動画や写真などで最初に撮影し、主観的・客観的に観察。

問診:問診により、日常生活等の癖を考察。

触診:実際の可動域や筋力、整形外科的テスト、全身の緊張度合いなどみて統合。

②動作の阻害になる要素を除去

 例えば膝周囲の筋が張って痛みが出ている。それが歩きに影響が出ているのであれば、その原因となっている場所、または付随して痛みが出ている場所に対して治療を行います。

 術中に侵襲した筋肉などは軟部組織が癒着したり、筋肉の質落ちて動きづらくなります。そうすると周辺の筋肉が代償するため、過剰に頑張りで血流が阻害されます。それが痛み原因になっている可能性も。筋肉はゴムと同じなので硬くなるとバネ力が無くなって可動域が制限され、パフォーマンスが低下します。

 それが歩行時の歩幅や速度、歩きやすさに直結するため、まずは原因の除去をしましょう。

③筋トレ           

 自身の四肢や全身を支えられるレベルの筋力であれば自重を使ったトレーニング推奨しますが、人間は意外とその筋肉単体で動いていることは少ないです。他の筋肉も一緒に使いながら動きを惰性させて遂行することがほとんどかと。よってターゲットとする筋肉のみを使おうとすると四肢を持ち上げられない可能性もあります。そんな時のためにマンツーマンで個人の筋力に合わせて一緒に動かすことで徐々に慣れてきます。

④動作練習

 歩行練習や立ち上がり練習、段差の上りおり等、生活上に必要な動作を反復します。痛みの除去と筋力の向上によってパフォーマンスが発揮された後にしっかりと正しいフォームを反復することによって生活の癖を解消し痛みの根本となる動作を排除していきます。

 たとえば歩行練習などではどの歩行補助具を使用した方がいいかなどもアドバイスを行います。

 歩行というのは重力との闘いです。

 足は床反力を通じてかなりの外力を受けています。そのため筋力が弱いと関節へ強く外力が加わるため負担となり、やがて痛みへと変換していきます。

 歩行器→両手杖→片手杖→杖なし

など、その時の状況に合わせてレベルアップさせていきましょう。

第五章 リハビリ体験記

60代女性

ペース:120分週1回コース(3ヵ月目)

目標:旅行にいきたい

状態:歩行器から手を放すことができず屋内・屋外共に使用。

リハビリ内容:両下肢共に痛みが出ているため、そこに対しての緩和的アプローチと全体的な筋力トレーニング、歩きをイメージしたステップ動作の練習、歩行練習、立ち座り練習、歩行練習、屋外歩行を想定して実地練習

状態:杖歩行で屋外10m程度いけるようになった。

小山様 お客様の声

第六章 療法士からのメッセージ

エール神経リハビリセンター伏見は、骨折や人工関節置換術を施行し、リハビリテーション病院でリハビリされていた方、退院後にクリニックやデイサービス、訪問リハビリなどの医療保険・介護保険を利用しながらリハビリをされていた方々が通われているリハビリ施設となっています。

コロナ禍で外出の機会やサービス利用数・時間が減ってしまい、体力や筋力が落ちてしまった方などもおられます。

他にも、リハビリテーション病院を退院後に運動量が減ってしまうのが不安、ということで当院を併用されながら通われている方も多くおられます。

京都内でトップのリハビリテーション専門病院で経験を積んだ理学療法士・作業療法士が完全マンツーマンにてサポートさせて頂きます。

内容としては、検査・測定を行い、ご利用者様一人一人に合わせたオリジナルなリハビリ方針を提案し、提供させていただき、身体機能の改善を目指しております。

また、身体機能だけでなく、心理的な側面からも対応させて頂いており、どんな些細なことでもお話して頂ければと思います。
「旅行に行きたい」、「習い事に通えるようになりたい」、「お友達とカフェに行きたい」など、どんな目標でもできるようになる為に支援ができればと思います。

また目標達成の為にも、介護保険などにてサービスを受けれれている方では、ケアマネージャーとの地域連携を取らせて頂き、情報共有も行いますのでご安心ください。

京都府京都市内にあるエール神経リハビリセンターという施設では120分1,100円で体験リハビリも実施しています。

まずはリハビリ実施前にヒアリングを行い、今抱える悩みや不安等を伝えてもらい、

実際に検査・評価し、原因の解明と現在の問題点の焦点化。専門家の目線から説明させていただきます。

そして実際に治療体験を行ってもらい、今後の方針や目標などを説明させて頂きます。

 

メール、電話にてご予約を承っております。気になる方や質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。

当院は近鉄「竹田駅」より徒歩5分圏内ですのでアクセスもしやすいです。

アクセス方法も「おしらせ」の中にありますので、良ければご参照ください。

 

特別リハビリ体験はこちら↓

特別リハビリ体験のご案内 | エール神経リハビリセンター 伏見 (aile-reha.com)

 

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